妻妾 (山崎豊子風)

わたくしの主人にはロド子という愛人がいます。

わたくしが主人と結婚する前からの話で、
そのような女性が存在知ることは存じており、
承知の上で結婚しました。

主人はロド子に月々3万円のお手当を支払っております。
この関係を17年続け、そして今後もまだこの関係を続ける様です。

でもわたくしは、主人にとっての本妻です。
こんなことぐらいで、気持ちが揺らいだりはいたしません。

ロド子と3人で行動を共にすることもございますが、
わたくしの秘めたる思いは、決してロド子に知られないように振る舞います。
取り乱したりしても、みっともないだけで、わたくしが不憫になるだけですもの。
そんな愚かなことはいたしません。

先日も、ロド子が余りにも汚れていたので、
夫と二人、洗って差し上げました。

そうするとロド子、何を調子に乗ったのか、
今度は体調が悪いと言いだし、主人の事を束縛しようとするのです。

あまりにも心配した主人は、ロド子の為に車を呼び、
入院させることを決意しました。

わたくしが骨折した時、主人はこう言ったのです。

「タクシーで病院に行き。」

わたくしが入院するために病院に行く時、
ロド子はわたくしに付き添ってはくれませんでした。

ええ。
あんなに心(車体)が小さいんですもの。
足をのばしたまま固定されていた、わたくしが乗れるはずありませんわ。

でもわたくしはこの思いを主人に打ち明ける事はありません。

わたくしは、主人の唯一の本妻なのですから。
ロド子はこの座には永遠に座ることができません。

そう。
主人はわたくしのもとに帰ってくるしかないのです。

その日を待ちながら、
わたくしは、今この時を耐えます。
ええ。耐えるしかないのです。



という、山崎豊子原作みたいなことを考えたりしました。

コメントの投稿

非公開コメント

FC2カウンター
FC2カウンター
現在の閲覧者数:
プロフィール

みちこ

Author:みちこ
タティングレースを主に制作しています。
いつかは「職人」と呼ばれるようになりたい…というのが望みです。
とっておきの時間をとっておきのモノに囲まれる、そんな空間や時間を創すためのモノをつくりたいです。

最新記事
カテゴリ
月別アーカイブ
最新コメント
最新トラックバック
FC2拍手記事別ランキング
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
QRコード
QR
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる